数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

特殊な多面体をつくってみよう!(夏休み自由研究)

中学・高校受験の立体問題では、時に複雑な多面体が題材とされます。

立体把握能力を高めるには、まずは「慣れる」ことです。
期間が長ければ長いほど、能力は高まります。

実際の入試では、頭の中で立体を読み解き、時には絵にしながら臨むしかありません。
その一助とするために、この夏のうちに実際に模型をつくって考えてみましょう。

様々な難関校の入試問題に、題材は多数あります。


例えば、下記のような問題。
久留米大学附設高(2019)の問題を小学生でも解けるように改題したものです。

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【問題】
図のような、1辺2の正方形ABCDを底面とする9面体の体積を求めよ。
ただし、以下の条件を満たすものとする。
PA,QB,RC,SDは全て底面に垂直で、長さは全て1。
四角形ONPK,OKQL,OLRM,OMSNは全て合同なひし形。
∠PKQ=∠QLR=∠RMS=∠SNP=90°。


今は、頭の中だけで考えるのは難しいと感じるかもしれません。
それを、自分で展開図をつくり、組み立ててみると、解法が見えてくると思います。