数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

読み換えて簡単に解こう!(続編)

「受験算数」を学んでいる小学生ならば、簡単に解いてしまうかもしれませんね。
但し、
「なぜそのように解くことができるのか」
をしっかり理解しておきましょう。


【問題】
イチゴ味、レモン味、ブドウ味の3種類のキャンディがそれぞれ8個ずつある。
この中から8個を選び出してキャンディセットをつくるとき、何通りのパターンが考えられるか?
但し、全ての種類が選ばれているようにつくるものとする。


(答え; 21通り)


この程度の個数であれば、地道に数えあげていっても構いませんが、入試の場合は
「短時間に解くか否か」
が合否に直結してきますね。

読み換えて短時間に解く術を身につけましょう。



【解説】
まず、□をキャンディを入れるスペースとし、そのスペースを8個分横一列に並べます。

□□□□□□□□

すると、
「□と□の間のスペース(“スキマ”)」
が7ヶ所できますね。

このスキマ7ヶ所の中から2ヶ所を選び、各々へ
“仕切り(|)”
を入れると、8個のスペースは3つに分けられます。

それらを、例えば
「イチゴ味|レモン味|ブドウ味」
として各スペース分だけ個数を割り振れば、題意を満たす場合に該当する、と読み換えられるようにしましょう。

例えば、
□|□□□|□□□□
は、
「イチゴ味-1,レモン味-3,ブドウ味-4」
ということです。

∴(7×6)/(2×1)=21通り


なお、次のステップとして、
「選ばれない種類があってもよいとするとどうなるか?」
という問題もあります。

高校課程で学んでいる場合は、
「重複組み合わせ」
の考え方での解き方も確認しておきましょう。