数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

“理詰め”の基本練習

今回の問題も頻出している訳ではありませんが、このタイプの出題形式は定番でもあるので、一度はやっておくといいでしょう。

わかることを一つずつ積み上げていけば、答えにたどり着くはずです。



【問題】
40人が10点満点のテストを受けた。
問題は3問で、その配点は、
[1]は2点,[2]は3点,[3]は5点
であった。
得点ごとの人数は下記の通り。

0点;0人
2点;3人
3点;4人
5点;10人
7点;14人
8点;6人
10点;3人

[1]が正解だった人が26人であるとき、[3]が正解だった人数を求めよ。


(答え;27人)



【解説】
まず、各得点ごとに、その正解の内訳をみていきましょう。

2点;[1]のみ
3点;[2]のみ
5点;[3]のみ,[1]と[2]
7点;[1]と[3]
8点;[2]と[3]
10点;[1]と[2]と[3]

確実に[1]が正解だった人数は、
「2点,7点,10点」
の場合なので、
「3+14+3=20人」
となります。

これより、
「6人が5点だった」
とわかるので、
「[3]のみ正解だった人」
は、
「10-6=4人」
となります。

よって、
「[3]が正解だった人」
は、
「上記の4人と7点,8点,10点の人」
となるので、
∴4+14+6+3=27人


(2020明大中野