数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

“ママ算”でこどもの思考力・表現力をチェック!

【問題】
12□3□4□5□67□8□9=100

□の中に「+」または「-」を入れて等式を完成させよ。


加減法ができるお子さんなら、時間の差はあるにしても解ききることができると思います。

「美しい式」転じて、いわゆる「小町算」ですね。
「美しい=ママ」というご家庭なら、“ママ算”ですね!

因みに、以前の<小学生に親の威厳・・>の投稿での鮮やかに解ける(カッコいい)問題は、
「カッコいい=パパ」とするなら、“パパ算”!?


さて、この問題は、どこかで一度やったことがあるお子さんもいると思います。
「左から順番に計算していくと負の数になる」パターンにすると、中1生用の問題になります。


大切なのは、「正解できたか」よりも「どのように考えて解いたか」です。

しらみつぶしに+、-を試して正解したお子さんには、「工夫して解けないかな?」と考えさせてみましょう。


その際によく出てくる誤答が「8の前だけ-で他は全て+」です。
このような場合は、実際に再計算させて考え直させましょう。

正解は「4の前だけ-で他は全て+」ですが、なぜそうなるかをお子さんに説明させてみてください。
たとえ拙い説明であっても、原理がわかっていればOKです。


「必要は発明の母」とも言いますが、
「楽をしようとする傾向が数学を得意にさせる」可能性は十分にあります。

もちろん、難局に向き合わずに逃げて楽をするようでは意味がありません。

しかし、何かにつけ“横着者”のように見えてしまうこどもが、
「こんな面倒な作業、何とか楽にできないかなぁ」
との思いを常に胸に抱いているならば、数学に目覚める日は近いかもしれません。