前回の投稿でお伝えした通り、難関校をめざすのであれば、
「正四・六・八面体の“切頂”立体」
までは、入試前までに十分に分析しておくべきです。
それ以前に、とにかく早いうちから
「正多面体に慣れ親しんでおこう!」
とは、口酸っぱく伝えてきましたね。
そして、学年が進むにつれて、上記の“切頂”立体にまで拡張して慣れておけば、
「いざ難関校をめざすぞ!」
となっても、慌てずに済みます。
今年の難関校の入試問題では、その“切頂”立体に関する出題が“はやり”となっているかのような状況でした。
例えば、筑駒では、
「立方体(または正八面体)の“切頂”立体」
の展開図が示され、誘導参考図として
「立方体の見取り図」
も用意されて出題されていました。
事前に慣れ親しんでさえいれば、簡単に取り組むことができたはずの設問内容でした。
開成でも、
「正四面体の“切頂”立体」
に関する出題があり、外接球の半径を求めさせる設問もありましたが、誘導の断面図も示されていたこともあり、これまた簡単に解き進められたはずです。
その他早慶でも出題されており、コロナ禍が明けたこともあり、“はやって”しまっているような状況になってしまったのかもしれませんね。
いずれにしても、事前に分析さえしていれば、有名な立体であることもあり、かなりのアドバンテージになったことでしょう。
(※当ブログでも全て一度は取り上げています。)
今年、これだけ出題されてしまうと、来年以降はさらに趣向をこらしてくるかもしれませんね。
そこで、「難関校をめざすならば…」の話ではありますが、前回のラストで問いかけたような立体等について分析しておくといいでしょう。
★取り組み方としては、
「頂点部分の正三角形の集まり方」
に着目すれば、パターンが絞られてくるので、
「立体が“見えて”くる」
のではないかと思います。
(※ただ、入試までにはまだ時間が十分あるので、実際に模型を作って考えてみることを勧めます。)