グラフ上の平面図形を回転させてできる立体の問題も定番なので、今のうちから慣れておきましょう。
非常に便利な定理もありますが、まずは基本をしっかり押さえておくことが肝心です。
【問題】
原点Oを通る放物線上の3点A(-1,1),B(2,4),C(1,1)。
(1)△OABを直線x=0を軸として1回転させてできる立体の体積は?
(2)△OABを直線ACを軸として1回転させてできる立体の体積は?
3点は、別に放物線上の点でなくてもいいのですが、放物線上の点として出題されることが多いです。
(傾きやy切片を簡単に求められるからですね。)
【解答(1)】
まず、
直線ABとy軸との交点をD、
直線OBと直線CDの交点をE、
とおくと、
D(0,2),E(2/3,4/3)
となります。
直線x=0(y軸)が回転軸ですから、
「△OBDの回転体」、
「△OADの回転体」
についてみていく必要があります。
どちらの回転体も他方に“のみこまれない”ので、若干面倒に感じるかもしれませんが、意外と簡単に求められてしまいます。
(△OBDの回転体)
=2×2×π×2×1/3
=8π/3
=U
(△OEDの回転体)
=2/3×2/3×π×2×1/3
=8π/27
=V
(△OCDの回転体)
=1×1×π×2×1/3
=2π/3
=W
∴(求める回転体の体積)
=U-V+W
=82π/27
【解答(2)】
まず、
直線OBと直線ACの交点をF、
とおくと、
F(1/2,1)
となります。
直線ACが回転軸ですから、
「△ABFの回転体」、
「△AOFの回転体」
についてみていく必要があります。
この場合は、「△AOFの回転体」が「△ABFの回転体」に“のみこまれる”ので、「△ABFの回転体」だけを考えればいいですね。
∴(求める回転体の体積)
=3×3×π×3/2×1/3
=9π/2
※回転体の体積の求め方-2
https://mcafejr.hatenablog.com/entry/2020/12/08/154012