数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

面積比の再確認

各種平面図形の面積比に関する基本事項が押さえられていれば、何の問題もなく解けるでしょう。

時間がかかってしまったり、解けなかった場合は、早急に再確認が必要でしょう。


【問題】

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2つの線分AB,CDは点Oで交わっており、
AB=7,BC=8,OA=4,OC=2である。
4点P,Q,R,Sは、それぞれ線分AB,BC,CD,DAの中点である。
このとき、四角形PQRSの面積は△OADの面積の何倍か?

(答え;3/8倍)



【解説】
これは、「奈良県立入試(2014)」の改題です。

原題は、誘導設問の後にこの設問があるのですが、私立入試も考慮すれば、誘導なしで解けるようにしておくべきでしょう。

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まず、
「四角形PQRSは平行四辺形」
であることに気付けますね。

そして、この問題では、
「△OADと△PRSの面積比」
を考えればいいですね。

△PRS
=△OAD×(1-7/8×1/2-1/2×2/3-1/3×1/8)
=△OAD×3/16

∴四角形PQRS
=△PRS×2
=△OAD×3/8