数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

気づけるような“回路”を形成・定着させよう!

入試問題においては、
「正しく解く」
のが第一目標ではありますが、
「解く時間をいかに短くするか」
も、合格へ向けては大切な要素になってきますね。

受験直前までの追い込み時期に、ある程度の演習量をこなしておくと、
「対処法としての“思考回路”」
を、いくつも自分の頭の中に形成できるようになります。

それが、「時間短縮」に大きく寄与してくれます。

その“思考回路”を、
「短期的なものではなく定着させる」
ために、普段から“新回路形成”を意識しながら勉強しておきましょう。


なお、小学生は(1)ならば解けるはずですから、頑張ってみましょう。


【問題】

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AB=12,BC=10,CA=8となる△ABCがある。
辺BC上にBD=6となる点Dをとり、辺AC上にAE=3となる点Eをとる。
線分ADと線分BEの交点をFとする。
(1)DEの長さを求めよ。
(2)AF:FEを求めよ。
(3)AFの長さを求めよ。


【解説】
(1)
三平方や比を用いて求めることも可能ですが、この設問に関してならば、
「△ABC∽△DEC」
を用いるのが一番です。

「相似比が2:1」
であることから、
∴DE=12×1/2=6

この相似は、
「AC:DC=BC:EC,∠C共通」
より簡単に導けるのですが、慣れていないと気づきにくいかもしれません。

このような問題に出会って、
「自らの思考回路からは抜け落ちていた…」
と感じたならば、“新回路定着”を図りましょう。


https://mcafejr2.hatenablog.com/entry/2020/10/28/142006