数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

平面幾何の基本を蔑ろにしていませんか?(2021青山学院)

塾などで発展内容の先取り学習を行っていると、そのおかげで学校の問題がスラスラ解けてしまうこともあって、
“テクニックを使うことのみ”
に走ってしまう生徒が出てくることがあります。

なにごとも、
「まずは原理をしっかり理解する」
ことこそが重要であることは、言うまでもありませんね。

その過程を経ることで、様々な応用ができるようになる訳ですから。


【問題】
直径AB=13である半円の弧AB上に、BC=5となるように点Cをとる。
また、点Pを半直線BC上にCP=16となるようにとり、線分PAと半円との交点をDとする。
このとき、線分CDの長さを求めよ。


この問題をサッと解けない場合は、テクニックに走ってしまった挙げ句に、基本的なことがらを蔑ろにしてしまっている可能性があります。


【解説】
まずは、
「△ABC,△ACPは直角三角形」
なので、
PA:PC=5:4」
が導けますね。

よって、
「△PAB∽△PCD
であることから、
∴CD=52/5