例年通りのレベルなのでしょうが、先日の神奈川県立入試の内容と比較してしまうせいか、易化の感は否めません…。
都内在住の中学生が一般的に受ける入試であるので、ひねった内容にする必要は全くないのですが、もう少し考えさせる問題であってもいいと感じます。
もっとも、進学指導重点校などを狙うのであれば、各校が独自に作成した入試問題となるので、良しとすべきなのでしょうが…。
その中で唯一といってもいいくらいの、ちょっとは受験生達を悩ませたであろう問題が、ラストの「五面体の求積問題」です。
今までは「四面体の求積問題」が頻出しており、その対処方法も受験生達に浸透してしまった感もあったので、良い設問だと思います。
ポイントは、
「上・底面が正方形の直方体であることをうまく使えたか」
でしょう。
P,Q,N,Mが各辺の中点になることから、
「断面ACGE」
で考えれば、四角錘(五面体)の底面積と高さを求めることができますね。
多面体求積の基本的な取り組み方である
「多面体を分割する」、
「簡単な立体から簡単な立体を除外していく」
などの方法は適さないので、それに固執してしまった受験生は時間をかなり浪費してしまったのではないでしょうか。