数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

平行四辺形と相似

入試問題では、小問集合などで超定番の「平行四辺形問題」。
 
入試直前のこの時期、どんなパターンの問題であっても、その対処方法については多様に備えているはずですね。
 
ということで、その確認をしておきましょう。
 
 
【問題】
AB=9,AD=10の平行四辺形ABCD(∠A>∠B)において、∠Aの3等分線と辺BC,辺CDとの交点をそれぞれE,Fとする。
また、辺AD上にAB〃GEとなる点Gをとり、AFとGEの交点をHとすると、AH=5となった。
このとき、四角形CFHEの面積は△AEHの面積の何倍になるか?
 
 
【解説】
まず、
より、
「GH=4」
 
「△ABE∽△AGH」
より、
「AG=6」
 
「直線AFと直線BCの交点をI」
とすると、
「AH:HF:FI=12:8:7」
 
よって、
「15×(1-7×7/15×15)/12」
を計算して、
∴44/45倍
 
日大二・改題)
 
 
※実際の入試問題では、前段にGH,AGの長さを求めさせる設問があります。