数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

「差を求める」ということは…

「本日の12:34から12:56までは何分間?」
と問われたら、
「12:56という時刻と12:34という時刻の差」
を求めればいいので、
「56-34=22分」
と答えますよね。
 
では、
「本日の12:34から13:56までは何分間?」
と問われて、
「56-34=22分」
と答える人はいないと思います。
 
時刻における分表示は、
“60進法”
のようなものなので、
「時刻の差を求める」
には
「“分の位”だけではなく“時間の位”」
も考慮する必要がありましたね。
 
つまり、
「“分の位”における数の連続性」
を前提として、単純に
「差を求める」
ことができるのは、
「“時間(以上)の位”が一致している場合」
のみですね
 
 
とすれば、
「紀元前(BC)7年12月31日から西暦(AD)2023年12月31日までは何年間?」
と問われたら、どのように計算しますか?
 
中学生以上であれば、“負の数”の概念を習うので、
「BC7年=AD-7年と考えればいい」
との発想から計算することが多いかもしれません。
 
月日は同じなので(閏年などの1年間の日数の差は無視して)、
「2023-(-7)=2030年」
という
「“年数の差を求める”計算」
で合っているでしょうか?
 
小学生ならば、
「紀元前と紀元後に分けて数える」
はずなので、正しく答えられる割合が高くなるはずです。
 
正解は、是非小学生に聞いてみましょう。