今年の西高の数学は、“ヘヴィ”に感じた受験生が多かったのではないでしょうか。
昨年、グループ作成問題から独自問題に戻ったものの、難易度は以前ほどではありませんでした。
だからこそ今年は警戒していた人も多かったでしょうが、その予想を上回ってきたかもしれませんね。
「難しくなった」というよりは、サラサラと解ける問題が少なく(イライラするというか・・)、「ヘヴィ」になった感が強いです。
【1】(小問集合)
(3)の確率問題はミスを犯しやすく、表をしっかり書いて考えた方が間違いが少なかったでしょう。
(4)は、解析する時間が少なからず必要で、【1】を早く解き終えてしまいたい気持ちが、逆に焦りを招いてしまう問題です。
(5)の作図では、日比谷と同様に「円周角の定理を応用する手法」を用いるべきですね。
【2】(放物線と幾何)
この大問は、焦りを助長させてしまった人にとっては合否に関わる因縁の問題となったことでしょう。
(1)は確実に解けると思いますが、「その条件が(2)以降も続く」と捉えてしまって混乱した人が少なからずいたのではないでしょうか。
問題を慎重に読めば勘違いは解消されるのでしょうが、(1)の設問方法が新傾向のせいもあり、(2)以降で勘違いが継続されて混乱し、時間を浪費してしまった可能性が考えられます。
【3】(円)
(1),(2)は解ききれる問題です。
(3)は、(2)の証明結果を用いて解く典型的な流れの問題です。
あたりだけつけておいて、【4】をザッと見通した後に慎重に解けばよいと思います。
【4】(規則性)
毎度の西らしいラスト問題です。
ここまで時間をかなり使ってきていると、全問捨てたくなる気もわかりますが、このような長文問題こそ、最初の設問は“超”簡単なことが多いので、是非捨てずに解くように心がけておきましょう。
この大問でも、(1),(2)は解ききれる簡単な問題でした。
(3)は、「時間に余裕がある人はどうぞ!」という設問で、捨てて構わないでしょう。