数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

連立方程式(2019國學院久我山)

甲子園出場を祝して1問抜粋します(「小学生向け」もあり)。

【問題】
(1)A+B+2C+D=1
(2)A-2B+C-D=-2
(1),(2)式を連立させて解くと、A,B,C,Dのうち0でないものは1つだけであるとき、A,B,C,Dの値を求めよ。
(※表現は一部変更)

小問集合の中の1問です。
2~3分以内で解きましょう。


上式は負の数が入っているので、小学生でも解けるように変えてみましょう。

【問題/小学生向け】
(1)A+B+2C+D=4
(2)A-2B+3C-D=6
(1),(2)のどちらの式も成り立つようなA,B,C,Dの値を求めよ。
ただし、A,B,C,Dのうち0でないものは1つだけであるとする。

中学入試にも出題されそうな問題ですが、サッと解いてしまいましょう。


【解説】
「0でない」ものを、A~Dに当てはめて考えてみればいいだけですね。

そうすると、
A,C,Dのときは(1),(2)で違う値となりますが、
Bのときは(1),(2)共に「B=1」となりますね。
∴A=0,B=1,C=0,D=0

【小学生向け】
上と同様に考えて、
Cのときは(1),(2)共に「C=2」となりますね。
∴A=0,B=0,C=2,D=0