数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

割る数と余り

自然数同士の除法においては、
「0≦(余り)<(割る数)」
をしっかりと再確認しておきましょう。

下記問題は「(旧)法政女子(2018)」の問題ですが、小学生でも解けると思います。


【問題】
104を自然数Aで割ったとき、商と余りが等しくなるようなAは?


【解説/小学生編】
商と余りが等しくなる」ということから、棒グラフなどを描いて考えましょう。

「商と余りを□」とすると、
「104から□を取り除いてA等分すると□になる」
と問題を読みかえることができます。

つまり、
「□がA個と1個」あるので、
「□×(A+1)=104」
と気付ければ解けますね。

後は、ゴリゴリと求めていって構いません。
(なお、注意点は「中学生編」を参照。)


【解説/中学生編】
まずは商と余りをmとおき、
「0≦m<A」をしっかり確認しておきましょう。

そして題意より、
104=Am+m=m(A+1)

ここで「m<A+1」より、
「104を2数の積に分解すると大きい方がA+1」とわかります。

よってA+1に該当する数は13,26,52,104より、
∴A=12,25,51,103
(全て題意を満たします)


※「0≦(余り)≦(割る数)-1」
と考えた方が間違えにくいかもしれません。