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「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

サクッとできればOK!~角の二等分線編(2019青山学院)

「角の二等分線」に関する問題は、定番中の定番ですね。
それだけに、どのような出題パターンであっても、しっかりと解ききれるように準備しておく必要があります。


【問題】

△ABCにおいて、
∠Aの二等分線と辺BCとの交点をD、
∠Cの二等分線と辺ABとの交点をE、
線分ADと線分CEとの交点をFとする。
また、∠ABC=∠BCE,AC=5,CD=3とする。
このとき、線分BDの長さを求めよ。



【解説】
実際の入試問題とは違って、図をややいびつに描きましたが、こんなことに惑わされないようにしましょう。
気になる人は、迷わず図を描き直すべきでしたね。
参照→
https://mcafejr.hatenablog.com/entry/2019/11/16/図を描き直そう!


この問題での第一のポイントは、
「相似な三角形の把握」
です。

しかし、着目する「相似な三角形」を吟味しないと、面倒な計算を強いられることになります。

第二のポイントは、
二等辺三角形の発見」
です。


では、具体的にみていきましょう。

着目すべき相似な三角形は、
「△ABD∽△ACF」
ですね。
(※△ABC∽△ACEに着目すると面倒ですね。)

上記の相似に着目するのは、
「△CDFが二等辺三角形
だからですね。

△ACDに着目すれば、
AF:FD=5:3
となりますから、
AD:AF=8:5
よって、「△ABD∽△ACF」から、
BD:CF=8:5

ここで、
「△CDFが二等辺三角形」より、
CD=CF=3
となるので、
BD:3=8:5
∴BD=24/5

※△ABC∽△ACEに着目した場合は、
「△CDFが二等辺三角形」に気付かなくとも解くことはできます。
ですが、面倒な計算をしなくてはなりませんね。