数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

サクッとできればOK!~確率編(2019明治大学付属明治)

受験の際は、このような小問を絶対に落としてはいけませんね。

何度も伝えている通り、「確率問題」では“惜しい間違い”は全く意味がありません。
惜しくても、間違いならば0点です。


【問題】
大小2つのサイコロを同時に1回投げ、
大サイコロの出た目の数をa、
小サイコロの出た目の数をbとする。
「十の位の数をa、一の位の数をb」
とする2桁の整数をnとするとき、
n=ab+8a+2となる確率は?


約分できるような答えが出てきたとしたら、注意力不足と言えるでしょう。

よくある誤答が「12/36=1/3」です。
このようなミスを絶対にしないように十分注意しましょう。



【解説】
題意より、
n=10a+b
と表せるので、
10a+b=ab+8a+2
という方程式が立てられます。

整理して左辺を因数分解すると、
(a-1)(2-b)=0

上式を満たすのは、
「a=1のとき」~6通り
「b=2のとき」~6通り
但し、
「a=1かつb=2」の場合を重複カウントしているので、
計11通り

∴確率は11/36