数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

連立型の不定方程式

入試も間近に迫ってきましたので、確実に得点源にできるものに対しての備えも、万全にしておきましょう。


「未知数3つに対して方程式2つ」なので、結果的に不定方程式となる問題です。

どのような方法でも構いませんが、短時間に解ききれれるように心がけましょう。


【問題】
x,yについての連立方程式
(1) 2ax+y=36
(2) -x/2+y/8=-3
の解がともに整数となるような自然数aの値の個数を求めよ。


【解説】
まずはyを消去して、
a=30/x-2
(∵x=0のとき題意を満たさないので)

aは自然数なので、
「xは10以下の30の約数」
(x=1,2,3,5,6,10)

また(2)より、
y=4x-24
となることから、
「xが整数ならばyも整数」
となることがわかります。

∴a=1,3,4,8,13,28の6個

(2014中央大学杉並)