数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

サクッとできればOK!(因数分解編)

上位校入試における「小問集合」は、そこそこ時間のかかるような問題が待ち構えている場合が多いですね。

そこでリズムを崩され、次問以降に影響を与えるような事態を招かないようにするためにも、“鉄則の遂行”を心がけることで平常心を維持しましょう。

因数分解せよ」という問題は、必ずできるように作られているので、落ち着いて解ききりましょう。


【問題】
下記の式を因数分解せよ。

f:id:booterpig:20200118001831j:plain

(2014慶應義塾


【解説】
「工夫して式変形」してから因数分解しようと試行錯誤していると、思わぬ時間がかかってしまったり、最悪解くのを諦めてしまう可能性もあり得ます。

そこで、下記のように解き進めるのが無難です。


「aもしくはbについて2次式」なので、どちらの文字に着目しても構いませんね。

「aに着目して整理」した上で、
“たすき掛け”で因数分解して、
∴与式=(a+b+ab-1)(a+b-ab+1)


もちろん、解き慣れている人は、
「(□の2乗)-(△の2乗)」
の形に式変形してから因数分解してもらって構いません。


このような問題は、鉄則を守っていれば必ず解けます。
少しでも迷ったならば、鉄則に立ち返りましょう。