臨時休校となるため、長期間自習しなければなりませんね。
数学では「積み上げ学習」が必須です。
この期間に現学年での履修事項をしっかり振り返り、次学年の課程に備えておきましょう。
各学年ごとに最低限必要なことをザックリ列挙すると下記のようになります。
【現中2生】
(1) 「1次関数」のグラフの意味を理解し式を求められるか(逆に式からグラフが描けるか)
(2) 2点の座標からその2点を通る直線の式を求められるか
(3) 2つの直線の交点の座標を求められるか
(4) 各種三角形・四角形の定義・性質・成立条件が言えるか
(5) 三角形の合同条件(5つ)を用いた証明の記述ができるか
【現中1生】
(1) 「1次方程式」が解けるか
(2) 「比例・反比例」の性質及びグラフと式の形を理解しているか
(3) 各種作図法と幾何に関する各種名称の確認
【現小6生】
<“数学”を学んでいくための準備・心構え >
(1) 「負の数」の扱い方と四則演算のルールを覚える
(2) 「文字式」にはルールがあるので必ず覚えるようにしよう!
(3) 文章題を受験算数のテクニックを用いずに必ず「方程式」を立てて解くようにしよう!
特に【現小6生】は、次学年は慣れない環境で学び始めることになります。
どんな教材でも構わないので、少しは準備をしておくといいでしょう。
「負の数とはどのような位置づけの数なのか」
を理解したら、
「負の数を含んだ四則演算方法」
までは一通り予習しておくことをお勧めします。
(※注意)
その演算方法を理解するために、現実のものに置き換えたりするなどの様々な説明方法があります。
しかし、それらは理解を助けるためのものであって、「原理の証明」ではありません。
つまり、それらの説明は不可欠なものではないということです。
要は、「新たな数の世界での計算ルール」として体に染み込ませてもらえればいいのです。
なぜこんな話をするかというと、
「(-)がついているから逆向きにかけて・・」
などの説明が逆に生徒を混乱させる場合もあるからなのです。
わかりやすくするつもりの説明によって混乱をきたしてしまうのならば本末転倒です。
とにかく、ルールを覚えてくれさえすれば、広大な数学の世界に足を踏み出していくことができます。
基本中の基本のルールなので、
「理解する」よりも「覚えてしまう」
ことで対応した方が、余計な困惑をせずに済むでしょう。