数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

“2021”を用いた整数問題(初級編)

来年の西暦年数に絡めた整数問題をやってみましょう。

入試における「小問集合」などで出題されるタイプの、基本的な練習問題です。


【問題】
整数N=2021-√(237m)の絶対値が最小となるときのNの値を求めよ。
但し、mは自然数とする。


【解説】
受験生は既にチェック済みだと思いますが、
「2021=43×47」
素因数分解されますね。

しかし、今回の問題には関係ありませんね。


まず、
「Nは整数」
なので、
「m=237×k×k (k:自然数)」
とならなければいけませんね。

そのとき、
「N=2021-237k」
となり、
「k=8のときN=125」
「k=9のときN=-112」
となることから、絶対値が最小となるのは
∴N=-112