数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

“2021&3”問題(2021聖光学院中)

これも先日の中学入試問題から、
「“西暦年数2021”と“元号年数3”」
を用いた整数問題です。

以前、当ブログでも、
「“2021”西暦年数問題」
https://mcafejr.hatenablog.com/entry/2020/12/27/203615
にて、無理数を絡めて予想してみたアレです。


今回の問題も、
「系統立てて正確に数え上げることができるか」
をチェックする練習問題となるでしょう。



【問題】
3の倍数を軸に、1桁ずつの数字の列として並べたもの、つまり、
3,6,9,1,2,1,5,1,8,2,1,2,4,...
を考える。
このとき、最初から数えて2021番目となる数字は?


(答え;7)



【解説】
3の倍数を、桁数別に考えればいいですね。

「1桁の倍数」;3個→数字も全部で3個
「2桁の倍数」;30個→数字は全部で60個
「3桁の倍数」;300個→数字は全部で900個
「4桁の倍数」;3000個→数字は全部で12000個

であることから、2021番目の数字は、
「4桁の倍数の数字の列」
の、
「2021-963=1058番目」
ということがわかります。

つまり、1058/4より、
「4桁の倍数の中で265番目の数(=1794)」
の中の、
「2番目の数字」
となるので、
∴7



首都圏の受験生は、本格的に入試が始まりますね。

言うまでもなく、入試においては1点でも多く得点することが、合格に向けての鉄則です。

今回の設問のように、
“多少時間がかかりそうでも確実に得点することが可能”
なものを選択して解いていきましょう。

また、どんなに難しそうな大問でも、落ち着いて臨むことさえできれば、(1),(2)くらいは十分解けるはずです。

最後まで諦めずに、平常心で力を出し切りましょう!