大学入学共通テストにおいて、記述式問題の導入を断念するようですね。
当然でしょう。
全てを共通テストで判断しようとすること自体に、そもそも無理があったのですから…。
さらに言えば、今では当然のように行われている「英語のヒアリングテスト」にも違和感を拭えません…。
発生割合は少なくなるような対策が施されているのでしょうが、機械ですから、ある程度の割合の不具合はどうしても避けられないでしょう。
運悪く不具合機に当たってしまった受験生は、まず気が動転してしまうでしょうし、それによって以降の問題を解くにあたって影響が出てしまうケースも少なくないと思います。
ヒアリングやスピーキング技能の習得については、高校や大学の必修プログラムの中にしっかり組み込むことで十分なのではないでしょうか。
大人数で行われるテストで“公平な判断”を下すには、余りにも難がありすぎます…。
本題に戻れば、「数学の入試問題に記述式問題は不要」と言っている訳では全くありません。
数学において「答えを導く過程を記述する力」は非常に大切です。
大いに養うべき能力ですし、テストなどでその“思考の流れ”をしっかり見極めたいところです。
“全てを公平に判断できる環境”が整っている場合は、入試においては大いに実施すべき出題方法でしょう。