数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

サイコロの目と関数のグラフ

「サイコロの目の数値」を「関数の式の一部」にあてはめた、よくある「確率とグラフ」の融合問題です。

「1次関数のグラフとはどのようなものか」、
「1次関数のグラフどうしが交わる・重なるとはどういうことか」
を再確認する問題です。

そして、言うまでもないと思いますが、
「確率問題は正確に解ききらなければ0点」
でしたね。

受験生は、今から正しく解ききる力を養っておきましょう。


【問題】
1個のサイコロを3回ふり、1回目に出た目をa、2回目に出た目をb、3回目に出た目をcとする。
1次関数y=3x+1と方程式ax-by+c=0のグラフを描いたとき、この2つのグラフが交わる(重なる場合も含む)確率を求めよ。


【解説】
求める場合の“余事象”である、
「1次関数y=3x+1」
のグラフと、
「1次関数y=ax/b+c/b」
のグラフが、“交わらない場合”を考えると楽ですね。

つまり、
「2直線が平行になる場合(全く一致する場合を除く)」
なので、
「a/b=3かつc/b≠1」
を満たせばいいですね。

すると、それが
「10通り」
あるので、
∴1-10/216=103/108


(2021明大中野