数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

サクッと解けない場合は要注意!(三角形編)

なんてことはない標準的な平面幾何問題です。

しかしながら、苦手としている人がいるのも事実でしょう。

「わかっていることを一つずつ積み上げていく」
ことは数学の基本中の基本なので、しっかり訓練して慣れましょう。


【問題】
△ABCの辺AC上の点をDとするとき、
「AB=6,AC=8,∠ABD=∠CBD=∠BCD
である。
このとき、辺BCの長さを求めよ。


なお、塾などで習ったからといって、「三平方の定理」を用いて解いているようでは、遠回りに過ぎませんので注意しましょう。



【解説】
まずは、
「△ABC∽△ADB」
に気づけなければ、全く手が出ないでしょう。

これから、
「AD=9/2」
が導けますね。

しかし、その先に進めない人がいます…。

題意より、
「BD=CD=7/2」
とわかるので、相似比を用いて、
∴BC=14/3

(2021法政)