数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

サイコロと平方根(2022北海道立)

「サイコロの目の数」と「平方根」とを絡めた定番中の定番問題であるだけに、気を抜いてミスを犯してしまうことがないように注意しましょう。
 
また、実際に解いてみる際は、短時間で解ききる負荷を与えて臨むことが大切です。
 
 
【問題】
大小つのサイコロを同時に投げるとき、出た目の数の和をnとする。
(1) √(102n)がa√bの形で表すことができるとき、nの値を全て求めよ。但し、a,bは自然数とし、a>1とする。
(2) √(102n)がa√bの形で表すことができる確率を求めよ。但し、a,bは自然数とし、a>1とする。
 
 
【解説】
(1)
まず、
√(102n)=√(2×3×17n)」
素因数分解しておき、
「2≦n≦12」
を確認しておきましょう。
 
すると、題意を満たすには、
「n=2または3の倍数」
であればいいので、
∴n=2,3,4,6,8,9,10,12
 
(2)
nが上記を満たす場合を数え上げて、
∴2/3
 
 
もし間違えてしまった場合は、原因をしっかり究明しておき、二度と同じミスを犯さないようにしましょう。
 
このような問題は、入試においては得点源となるものなので、
ケアレスミスだから問題なし!」
と軽く済ませておくと、入試本番で痛い目にあうかもしれませんよ。