数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

不等式を活用して解く整数問題(2019ラ・サール)

前回の問題(2018年)に続いて、不等式を活用して整数を絞り込んでいく問題です。


【問題】
xについての2次方程式
(xの2乗)-2x-n=0(nは自然数
の解の1つを小数第一位で四捨五入すると5になる。
このような自然数nのうち、最小のもの最大のものを求めよ。


【解答】
まず正の方の解を
x=1+√(1+n)
と求めます。

題意より、
4.5≦1+√(1+n)<5.5
という不等式が立てられます。

あとは、この不等式を変形させていくだけですね。

3.5≦√(1+n)<4.5

(3.5の2乗)≦1+n<(4.5の2乗)

11.25≦n<19.25

∴最小のnは12、最大のnは19