数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

正三角形に内接する正方形

ごくごくノーマルな問題ですが、解く方針を見極めたら、短時間に正しく計算しきれるかを試してみましょう。


【問題】
図のように、正三角形の中に大小2つの正方形が接している。
小さな正方形の1辺の長さが√3のとき、正三角形から大小2つの正方形を除いた部分(斜線部)の面積を求めよ。


f:id:booterpig:20201222142725j:plain


【解説】
まずは、
「大きな正方形の1辺の長さ」
を求めて、
「正三角形から大小2つの正方形の面積を引く」
という方針でいいですね。

「1:2:√3の3辺比と対称性」
から、
「大きな正方形の1辺は2+√3」
で、
「正三角形の1辺は4+7√3/3」
と、順番に求まりますね。

∴斜線部分=4+49√3/12


(2020日大三・改題)


「1辺の長さがキレイな数値ではない」条件で、短時間に正しく計算しきれるか、のチェック問題でした。