今年の入試問題において、どの「幾何パズル本」にも載っているような定番問題が、そのまま出題されていました。
しかし、ある過去問集の解説がやたらとまだるっこしい内容だったので、取り上げることにしました。
初見だった場合は、ちょっと考える時間が必要なのかもしれませんが、小学生でもサッと解いてしまうことでしょう。
これは「過去問集あるある」なのですが、有名な出版社の過去問集であっても、その“模範解答”が最適解法であるとは限らないのです(有名大学入試用ならまだしも、読者が限定されてしまう高校入試用だと結構…)。
特に、来年受験を控える皆さんは、“過去問集の模範解答”を鵜呑みにしてしまわないように注意しましょう。
何か解説に引っかかりを感じたり、やたらと大変な解法が記載されている場合は、身近な信頼の置ける数学の先生に相談してみましょう。
「生徒の立場で考える」という基本的スタンスさえ持っている先生であれば、入試などの応用問題に精通していればいるほど、喜んで対応してくれるはずですよ。
【問題】
正方形6つからなる上図のような長方形において、∠a+∠bの大きさを求めよ。
数値条件が何も与えられていないので、「答えは“特別角”であろう」という推測はつくと思います。
そのため、「何となく…」の勘で正解してしまうケースも多いでしょう。
とはいえ、論理的にサッと答えられるようにしておくべきなのは言うまでもありませんね。
もしわからなければ、身近な先生に相談してみましょう。
サッと解く方法を示してもらえないならば、「教科書レベルの内容を毎年同じように教えているだけの先生?」かもしれませんね…