数学カフェjr.

「知っておいてほしい」又は「ちょっとオモシロイ」初等数学を、高校受験をする又は中高一貫校在学の中学生を中心に、小学生~大人の方に向けてお伝えしていきます。

2つの正四角錘の合体

「正四角錘」は、入試における立体問題の定番題材の一つですね。

その題材を用いて、簡単な設定で見事に難問に仕上げられた中学入試問題です(というか、小学生がどう解くのか解明できていませんが…)。

ただ、中学生以上の人が取り組んでも、十分に頭を悩ますであろう内容なので取り上げました。


【問題】
全ての辺の長さが1の正四角錘A-BCDEとP-QRSTがある(※BCDE,QRSTは慣例通り反時計回り)。
まずA-BCDEの面BCDEを床に接着する。
次に、
「AとR、BとQ、CとP」
が重なるようにP-QRSTをA-BCDEに接着する。
このとき、
「Aから床までの高さとSから床までの高さの比」
を求めよ。


どうでしょう?
小学生でなくても、頭が混乱しませんか。

立体どうしの位置関係を理解するだけでも、たとえ見取り図を描いて考えたとしても、悪戦苦闘するのではないでしょうか。

そこを何とかクリアできたとしても、そこから一体どうやって“小学生”が高さの比を求めるのでしょうか…
(※「三平方」を使えば解けますが…)

いずれにせよ、この問題を制限時間内に解ききった小学生は、明らかに“三次元での思考能力”に秀でたものがあります。

学校サイドからすると、英才的アプローチを考慮する判断基準ともなるでしょう。



※正解を確認したい場合は、答案をコメント(非公開)してもらい、正解であれば貴blogにコメントします。